入力特性・出力特性・効率測定結果

BS-720の出力と効率の測定結果を下記に示します。

bs-720_input_output_chara

Vdd=12V で出力約20W、効率は約85%程度になっており、高効率なアンプとなっています。
出力は、電源電圧の2乗に比例して増加しており、効率は、電源電圧が高いほど良くなっています。

ただし本キットは、高効率とは言え、放熱板を使用していませんのでそれなりに発熱します。
従ってキャリアの連続送信は、1分以内として下さい。また、FT8などのデジタルモードは使用できません。


次に入力電力を変化させたときの出力の特性です。

bs-720_input_output_chara

入力1W以上で、ほぼフラットな特性になっています。
このような特性なので、本キットにSSBやAMなどの振幅変調波を入力することはできません。
また、1W 以下の入力では出力が下がり、0.5W入力では出力は約18W程度になります。
本キットでは、入力0.5W~2Wの範囲でお使い下さい。


ドレイン電圧波形

Vdd=12[V] 20[W]出力時のQ01とQ02のドレイン電圧波形Vdsを下記に示します。

vds  CH1:Q01  CH2:Q02  (Vdd=12[V])


出力波形

Vdd=12[V] 20[W]出力時の出力波形を下記に示します。

下図は、3段LPFを通る前のT02の出力波形です。オシロで見ても歪んでいるのが判ります。波形には、2次、3次の高調波が含まれています。

vds  LPF通過前の出力波形  (Vdd=12[V])


下図は、3段LPFの通過後の出力波形です。高調波が取り除かれて、きれいな正弦波になっています。

vds  LPF通過後の出力波形  (Vdd=12[V])


下図は、TG-40 に接続し、短点連続 30WPM で送信したときの出力波形です。オーバーシュートなどは無く、素直な立上り、立下りになっています。

vds  短点連続時の出力波形